事業方針
プロフィール
丸豊鈑金工業のこれまで
昭和46年6月に、知立市新林の地に丸豊鈑金として創業。
平成5年に現在の岡崎市に本拠を移転し、(株)丸豊鈑金工業として再出発。令和になり、法人を解いて個人経営の丸豊鈑金として再々出発。都合51年の歴史を誇ります。
これまでそのほとんどを家内工業として貫いて来た今日現在、残されたのは2名。(事務を入れて3名と一匹。笑)
時代の変遷を強く感じるこの頃です。
最盛期の平成10年には、従業員数9名を数えていました。
しかしながら、平成14年の飲酒運転処罰法の厳格化に端を発し、入庫数が減少、唯一の親族外だった二人が相次いで退社。
純然たる家内工業に戻った後も、売り上げは少しづつ減少の一途をたどり、ついには5人にまで減りました。
主要メンバーの高齢化に伴い、三代目を迎え入れることになり、なんとかやりくりしながらここまでやってきました。
今日の車社会といえば、レーダーブレーキシステムに象徴されるように、最先端技術投入によって事故件数が再び減少。 任意保険における各社保険料見直し等もあって、ここ2~3年は特に入庫台数が減ってきていました。
今後も、自動運転システムの構築が予想され、ますますこの業界における存続意義が懸念されてきそうです。
そんな中で、どう生き延びるか? これまで培ってきた技術と受け継いてきた信頼を基に、より一層の努力が必要だと考えています。
中古部品の有効活用
顧客に喜んでもらえる仕事を

リサイクルパーツという言葉を聞いたことはないでしょうか?
現在、グループ数社が全国展開で進めている事業。優良中古部品を広く流通させることで、資源の再利用と有効活用を目指しているもの。
それを使う方は、部品代を削減することで顧客の支払う料金を軽減させることができます。 通常、2~3割の部品代軽減が可能で、場合によっては半分近くになることも。
ただ、常に一定量が同じような値段で流通しているわけではなく、量も価格もかなり流動的な部分は否めません。 なので「その時々でやってみなければわからない」部分は正直に言うとあります。
とにかく、お客さんが喜んでくれないことには、この仕事は成り立ちません。 「キレイにやる」のか、「なるだけ安くやる」のか・・・ 新品でいいのか、中古にする(探す)のか、あるいは鈑金するのか?・・・・
そのへんを、お客さんの声から感じ取り、修理方法を提案し、求められているものを具現化することが我々の使命であり職務と思っています。
車の修理を通じて社会に貢献するクルマのための整形外科医
見てくれが良ければいい、というものではない

車は道路を走ります。 さまざまな立場の人が、偶然同じ道路を走ることがほとんどです。いわばそれは「社会」です。
そこには、言わずと知れた「道交法」に始まる法規、そして道徳や倫理というものが存在します。
昨今頻繁に見られる「ノー・ウィンカー」 これなどは、敢えて語弊を覚悟で言うならば、わがままな 人間が増えたことの証であるとも言えるでしょう。 まるで車が自分のパーソナリティルームであるかのような振る舞いです。
自分の部屋での行いやその人の性格、考え方が、そのまま道路上で出ているというわけです。
そうした社会性が欠如したとも言える人々がどんどん増えている現実を、あなたはどう思われるでしょうか?。 悲しいかなそれは、若者だけではなく、高齢者の間にも蔓延しつつあるのです。
この国の交通マナーが悪くなりつつあるのは、悲しい現実としか言いようがありません。
車は命を運ぶもの。 当然ながら、安全性を抜きにしては語れません。
この業界においては、オークションで粗悪修復車がまかり通るなど、業者モラルの低下が全てのボディショップに対するマイナスイメージを助長していたような経緯があります。
「他所で治してもらったんだけど、なんかハンドリングが変なんですよ。タイヤも早く減るし・・確かに安く治してはくれたんだけどなぁ。 え? タイヤの整列が狂ってるって? そうなんだ・・・」
そう落胆する人を見るにつけ、治す側の意識の低さを痛感せざるを得ません。これは、乗る側の「とにかく安く」という要望も、修理内容に反映してしまうことは否定できないところです。
ホイール・アライメントと呼びますが、前輪のこれが狂っていると、走行中にハンドルを取られたり、どちらかに寄っていったり、旋回中に不快な横滑りを感じたり・・常にハンドルをしっかり掴んでいないと不安で疲れるし、タイヤの偏磨耗が激しかったりと、実にさまざまな悪影響が出ます。
当社では、入院患者は「車」です。オーナーさんではありません。 したがって、オーナーさんのためというよりは、まずは 「車のため」に修理方針を説明させていただいております。方法・時間・金額などなど。
なので、オーナーさんの懐具合は、申し訳ありませんが、「その次」の話となります。
たとえば、「一日で治る?」とおっしゃる方。 塗装すれば乾くのに丸一日はかかる。色合わせは日中に太陽の下でやらなければならないし、色によってはかなり時間がかかったりもします。
急げば急ぐほど、仕事の精度も品質も落ちるのです。
「全治3日です」というと、「明日使いたいから」 でも、結局、後日改めて入庫してもらい、三日預かることに。
どうか、「良い状態で安全に長く乗っていただくために」 という見地から、当方への修理依頼をお願いいただければ、と思います。
それがひいては、安全と節約を買うことにつながること。 すなわちオーナーさまの得になることだと信じるからです。